【メンテナンスフリーは誤り!】タイルのメンテナンス・リフォームの必要性

【メンテナンスフリーは誤り!】タイルのメンテナンス・リフォームの必要性

タイル張りだからと言って安心しきっていませんでしょうか?

外壁にタイルを使用している建物は塗装などを用いた建物とは異なり、比較的長寿命で、また、メンテナンスにかかる費用が少ない傾向にあります。ですが、メンテナンス不要かと言うとそうではなく、適切なメンテナンスが行われてはじめてその性能を発揮するのです。

また、タイル張りは問題が発生した場合、剥落などの危険があるため、実は塗装よりも気を付けなければならないのです。

そこで今回はタイル張りのメンテナンス・リフォームについてお話したいと思います。

タイル張りのメンテナンス・リフォーム

タイル張りの外壁などをメンテナンスせずに放置すると、以下のような危険が生じます。

剥落の危険

前記したとおり、タイル張りにはタイルが剥落してくる可能性があります。剥落の主な理由としては、施工不良、経年劣化、凍害、地震被害などが挙げられます。

この中で特に危険なのは施工不良とその他の要因との複合です。タイルは主にモルタルや接着剤を用いて取り付けられますが、これらはしっかりと密実に充填されないと、接着力が低下し、地震などの影響で剥がれてしまうことがあります。また、タイルは非常に硬いものですので、建物の中でも動きやすい部分、例えば増築などで建物を繋いだ部分にタイルを跨いで張ってしまうと、建物同士の動きの違いにより剥がれてしまうことがあります。

その他、経年劣化は防水不良などでタイルの内側に水が侵入し、タイルが張り付けられている材料自身に劣化が生じ、母材ごと剥がれ落ちてしまうことも考えられます。

タイルが2階以上の高さから剥落してくると人命にも関わる事態になりかねません。万が一が起こる前に必ずメンテナンスを行うようにしてください。

防水性の低下

タイルは下地となる材料を面で覆い、また、モルタルや接着剤を密に充填していることにより防水性を確保しています。しかしながら、タイルを全面くっつけて張り付けてしまうと、前記したように剥落の危険があるため、動きやすい部分や温度変化による動きに対応するため、定められた部分はシーリングと呼ばれる柔軟性があり動きに追従しやすい材料で縁を切ってあげる必要があります。

このシーリングと呼ばれる材料は、防水工事などにも用いられ、また、建物の外壁にも一般的に使用されています。しかし、このシーリングの寿命は非常に短く、早くて3年、長くても10年程度で何らかの支障が生じます。

そして、このシーリングに支障が生じた場合には防水性が著しく低下し、室内への漏水や、材料、その他各種材料の劣化や腐食を招くこととなり、建物自体の寿命を短くしてしまうことにつながります。

漏水は屋根からだけだと考えていらっしゃる方もいるかと思いますが、外壁からの漏水も起こり得ることであり、また、屋根からの漏水と異なり、目に見えない部分を汚染している可能性もあります。そのため、室内で異常がないとしても、定期的にメンテナンスを実施していくことが必要であると言えます。

実施時期の目安

前記したとおり、シーリングは数年程度で劣化が生じます。したがって、数年~10年周期でシーリングの打ち直しを行う必要があります。シーリングについては必ず劣化する部分で、また、劣化による影響が多大であるため、定期的な打ち直しは必ず行うようにしてください。

タイルや接着部分については適切な施工がなされていれば比較的高寿命であるため、シーリングのような定期的な張り直しは必要ありません。目視や打診による検査を(可能であれば)毎年行い、不具合箇所が見つかり次第対応していくとよいでしょう。なお、検査については素人でも行うことは可能ですが、高所などの素人が手を出しにくい場所については業者へ依頼し、しっかりと検査してもらうことをオススメいたします。

メンテナンス・リフォーム方法

対応方法については、問題が生じた場所や大きさによって異なってきます。具体的にはシーリング、タイル、それぞれの場合でメンテナンスを行っていく必要があります。

シーリングの場合

原則として既存のシーリングをはがして打ち直すことをオススメいたします。業者の中には既存のシーリングをはがさずにそのまま重ねて施工する業者もいるようですが、避けたほうがよいと管理人は思います。と言うのも、シーリングが持っている性能を発揮するためには、シーリングに一定の幅と厚さを持たせてあげる必要があります。劣化したシーリングの上に再度重ねて施工しても、健全なシーリングは非常に薄くなってしまうため、本来の性能を発揮できないとともに、非常に短期間で問題が再発してしまう可能性が高いです。

タイルの場合

タイルやタイルの接着部分に問題が発生した場合には、問題が生じた面積によって対応を変えるとよいでしょう。例えば、数枚だけに問題が生じていたならば、問題があった数枚だけを張り替えればよいです。しかし、数百枚など、広範囲に問題が生じていた場合には、一枚一枚張り替えを行っていると非常に高額な費用が発生してしまいます。そのため、広範囲に問題が生じた場合には接着部分に浮きが生じてしまったタイルにピンを打ち込み固定を補強する方法や、ピンにネットを取り付け、タイルの表面をすべて覆い、その上にモルタルを施工して塗装仕上げに変えてしまう方法などがあります。

現在のタイルが気に入っている方は補強一択ですが、塗装も気になるという方は一度検討されてみるとよいかもしれません。ただし、塗装へ変更した場合には後戻りができませんので注意が必要です。

まとめ

  • タイルの劣化は建物の寿命を縮めるだけでなく、命の危険もある
  • シーリングの劣化は漏水や建物各所への影響へと波及する
  • メンテナンスはシーリングは定期的に、タイルは異常が生じた場合に実施する必要がある

リフォーム業者には、知識のない業者や悪徳業者が多いのが事実です。そういった業者に工事をお願いしても、綺麗な状態でいられるのはほんの一時であり、下手をすると現状よりも悪化をしてしまうこともあります。そういった業者に引っかからないためには、全てを業者任せにするのではなく、ご自身が一定の知識をつけて自衛することが必要です。リフォームをお考えの方は少しずつ調査を進めていくことを、管理人は強くお勧めします。

こちらの記事でリフォーム業者の探し方をご紹介しています!あわせてご一読ください。

関連記事:【戸建て・マンション】リフォーム業者を探すには?