【戸建て】瓦屋根のリフォームは必要なのか?

近年では瓦以外の金属やスレートなどの屋根材が用いられることが多くなってきましたが、純和風の住宅などではまだまだ瓦が用いられています。瓦自体は耐久性が非常に高い材料ですが、屋根全体でみたときには劣化もしますし、長期間使用すると何かしらの不具合が生じます。建物をより長期的に使用することを考えるのであれば、瓦屋根のリフォームは必須事項になるのです。そこで今回は、瓦屋根のリフォームについてお話したいと思います。

リフォームの目安

まず、リフォームはどの段階で考えた始めればいいのかについてですが、概ね30年以内にリフォームを検討すべきと思います。まずは専門家に屋根の状態をみてもらい、必要に応じたメンテナンスを施すことが望ましいです。特に、瓦がズレてしまっていたり、割れてしまっている場合は何らかの対処が必要になります。

また、雨漏りが起きてしまっている場合は、この年数に満ちていなくても早急に対処が必要です。建物内部に水が浸入することで、建物自体の寿命を縮めてしまうほか、カビなどの発生原因にもなってしまいます。ですので、雨漏りが生じている場合は早めに専門家へ相談すると良いでしょう。

瓦屋根のリフォーム

瓦屋根のリフォームには主に以下の3つの方法があります。

  • 瓦の部分的な交換
  • 瓦の葺き替え
  • 他の材料での葺き替え

瓦の部分的な交換

良い点(メリット):

  • 安価
  • 短工期

悪い点(デメリット):

  • 屋根の耐震性が現状のまま
  • 不具合の見逃しがあった場合、問題が解決しないことも

瓦は破損や不具合が生じてしまった部分のみを交換することができ、安価かつ短工期で実施することができます。交換は一枚から行うことができるため、他の部分が健全で、まだまだ使用できる環境であれば瓦の部分的な交換も選択肢の一つに入ります。

ただし、以下でご紹介する瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに準拠されていない場合は、地震等で大きな被害が生じる可能性があるため、耐震性も合わせて向上させたいのであれば、全面的な葺き替えを検討するとよいでしょう。

また、不具合箇所の見逃しも起こる可能性があり、見逃しがあった場合、漏水などの問題が解決しないこともあります。そのため、広範囲で不具合が生じている場合も屋根の全面的な葺き替えを検討するとよいと言えます。

瓦の葺き替え

良い点(メリット):

  • 屋根の耐震性が向上できる
  • 不具合を一掃できる
  • 瓦を交換した場合は見た目の雰囲気を変えることができる

悪い点(デメリット):

  • 高価
  • 工期がかかる

瓦を全て剥がし、葺き直す方法です。剥がした瓦をそのまま使用することもできますし、新しい瓦に入れ替えることも可能です。瓦をそのまま再利用する場合は、価格を抑えることができますが、新しい瓦に交換する場合にはより高価になります。

また、瓦の葺き替えは瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに準拠した方法で葺き替えを行うことが望ましいです。瓦屋根標準設計・施工ガイドラインとは、地震等で頻発している瓦が剥がれ落ちてしまう被害を抑えるために2001年8月に制定されました。このガイドラインの制定により地震等の被害が軽減され、大きな被害が生じたものは瓦屋根標準設計・施工ガイドラインが制定される以前に建築された住宅、もしくは瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに準拠せずに建てられた住宅であると言われています。

ただし、ガイドラインに沿った方法が取られていたとしても完全に無被害というわけではありません。やはり瓦を使う上では地震等による被害は避けられません。あくまでも被害が軽減され、最悪の事態が起こるリスクが減るということが最大のメリットになります。

なお、このガイドラインに沿った方法で葺き替えを行うには、一般社団法人「全日本瓦工事業連盟」に所属する業者のみとなっているため、注意が必要です。

他の材料での葺き替え

他の材料での葺き替えには主に板金屋根・スレート屋根の2つが用いられています。

良い点(メリット):

  • 屋根および建物の耐震性が向上できる
  • 不具合を一掃できる
  • 見た目の雰囲気を変えることができる

悪い点(デメリット):

  • 高価
  • 工期がかかる

瓦を全て剥がし、板金やスレートで葺き直す方法です。屋根の材料を瓦から板金やスレートへ変更することで、建物の最上部の重量を軽量化することができます。また、瓦よりも板金やスレートの価格がやすいため、瓦の葺き替えよりも安く仕上げることも可能です。加えて、瓦にはないようなデザインや色の材料を選択することもできるため、建物の雰囲気をガラッと変えることもできます。

また、木造住宅の耐震設計の考え方は、耐力壁の量と配置により決まってきます。建物(屋根)の重量が重ければ重いほど多くの耐力壁が必要になり、軽ければ軽いほど必要な耐力壁の量は減ります。つまり、屋根を軽くしてあげることで、建物の相対的な耐震性が向上するということです。ただし、元々の耐震性が著しく劣っていた場合には、屋根を軽くしても足りない場合があります。そのため、屋根の葺き替えとあわせて、耐震診断を行うことをおススメします。

まとめ

リフォームの種類価格耐震性耐久性工期
瓦の部分交換×
瓦の葺き替え××
スレートへの葺き替え
板金への葺き替え

 

瓦がはがれてしまうことで、屋根が本来持っている防水性能を失ってしまうだけでなく、硬くて重量のある瓦の落下により怪我などをしてしまう恐れもあります。万が一が起きてしまう前に葺き替えを行うことをおススメいたします。

なお、耐久性は瓦の方が断然高いですが、葺き替えを行うまでにある程度の年数が経っているはずですので、建物自体の寿命を鑑みると、そこまでの高耐久性は必要ないと考えられます。そのため、全面的な葺き替えを行うのであれば、スレートもしくは板金で葺き替えがおススメです。ただし、スレートは耐久性が低いため、定期的なメンテナンスによる出費がかさんでしまう可能性もあります。ですので、管理人は板金による葺き替えを特におススメいたします。

また、いずれの場合においても、しっかりとした知識を有した業者へ依頼を行うことが重要になります。屋根は建物自体を守るという重要な役割を持っていますので、仮に粗暴なリフォームがなされてしまった場合には、この役割が失われてしまうことも考えられます。そうならないためにも、業者探しは特に力を入れて行うことが望ましいと言えます。

こちらの記事でリフォーム業者の探し方をご紹介しています!あわせてご一読ください。

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