【戸建て】土壁(塗壁)の直し方

土壁(塗壁)は日本の伝統工法を用いてつくられた壁を指し、昔ながらの住宅のほか、古風な雰囲気を好む方などにはまだまだ使用がなされています。しかしながら、土壁も当然ながら劣化をし、劣化した場合にはリフォームが必要になります。そこで今回は土壁のリフォームについてお話したいと思います。

リフォームを行う劣化の目安

土壁は劣化が進んでしまうと表面にひび割れが発生したり、表面の土などが剥がれてしまうこともあります。建物の機能としては大きな影響は少ないものの、美観の悪化のほか、埃の原因にもなりますので、可能であればリフォームを行うことが望ましいと言えます。

土壁のリフォーム方法

土壁のリフォーム方法には大きくわけて以下の3つの方法があります。

  • 土壁を再度塗り直す
  • 土壁の上から塗装を行う
  • 土壁の上に壁紙(クロス)を貼る

土壁を塗り直す

良い点(メリット):

  • 土壁の持つ機能を残せる
  • 土壁の風合いを残せる
  • 土壁の材料を変えることで部屋の雰囲気を変えることができる

悪い点(デメリット):

  • 工期がかかる
  • 高価

土壁を塗り直す場合は、上から塗り直す方法と、一度撤去してから塗り直す方法があります。劣化が軽微な場合には上から部分的に塗り直すことができますが、大きなひび割れが入るなど、劣化が進んでしまっている場合には一度撤去してから塗り直す必要が出てきます。いずれの場合も、土壁のもつ調湿性などの機能や風合いを活かすことができます。また、使用する材料(土、しっくい、珪藻土など)を変えることで、表面の風合いがガラッと変わりますので部屋の雰囲気を変えることができます。

ただし、土壁の施工は少しずつ塗りつけて、乾かしての繰り返しで施工していくため、非常に時間がかかってしまうのがデメリットです。また、時間がかかればかかるほど人件費もかかりますので、その分高額になると言えます。特に一度撤去した後に新たに塗り直す方法の場合にはその傾向が顕著になり、他の方法と比較しても一際高額になってしまいます。

土壁の上から塗装を行う

良い点(メリット):

  • 安価
  • 工期が短い
  • 塗るだけであれば個人でもDIYが可能

悪い点(デメリット):

  • 土壁の劣化具合によっては施工不可
  • 土壁の持つ調湿性などの機能が失われる
  • 土壁の風合いが失われる

土壁の上から塗料を塗りつける方法です。この方法は最も安価で、かつ、短い工期で行うことができます。しかし、土壁が大きくひび割れして剥がれ落ちてしまっているなど、劣化が進んでしまっている場合には土壁を剥がし、新たに合板や石膏ボードで下地を形成するなどの手間が生じます。また、土壁の表面を塞いでしまうため、土壁の持つ調湿性などの機能や土壁の風合いを失ってしまうデメリットがあります。

なお、仕上がりを気にしないのであれば、DIYで塗ることもできます。時間はかかりますが、コツコツと作業を行うことで非常に安価に済ませることができますので、作業が好きな方は挑戦されてみてもよいかもしれません。

土壁の上に壁紙(クロス)を貼る

良い点(メリット):

  • 安価
  • 工期が短い
  • 壁紙の柄や色などを選ぶことができる
  • 壁紙の持つ機能を活かせる

悪い点(デメリット):

  • 土壁の劣化具合によっては施工不可
  • 土壁の持つ調湿性などの機能が失われる
  • 土壁の風合いが失われる

土壁の上に壁紙を貼る場合は、土壁の上に直接貼り付ける方法と、土壁の上に合板や石膏ボードを張り付け、その上に壁紙を貼る方法があります。これらの方法は塗装ほどではないものの、安価で、かつ、短い工期で行うことができます。また、この方法も土壁の表面を塞いでしまいますので土壁独特のメリットは失われてしまいます

土壁の上に直接壁紙を貼る場合には、パテなどを用いて土壁の表面を平らにし、壁紙を貼り付けます。ただし、石膏ボードなどを用いた場合に比べて、表面の平坦性が若干劣ります。

表面の平坦性を気にする場合には土壁の上から合板や石膏ボードを張り付ける方法もありますが、土壁(の下地)には大きな重量を負担するほどの強度がない場合もあります。そのような状況で、地震などが発生した場合には、壁自体が崩落してしまうおそれもあるため、あまりオススメはできません。そのため、石膏ボードや合板を用いたい場合には、土壁を一度撤去したのちに改めて壁を作り直すことがよいと言えます。ただし、この場合は費用がかかってしまうため費用と見た目とのバランスを鑑みて選択するとよいでしょう。

まとめ

リフォーム方法見た目機能性価格工期
土壁の塗り直し××
塗装×
壁紙

 

土壁の風合いを残したい方は土壁の塗り直しを、トータルバランスでは壁紙を、DIYにチャレンジしてみたい方は塗装を選択することをオススメします。

また、土壁や壁紙を選択する場合には、土壁を剥がすのかそのまま施工するのかなど、土壁に対して知識のある方に施工をお願いすることが望ましいと言えます。安直にそのままの下地の上に施工した場合には、地震等で被害が生じることも考えられますし、まだまだ利用できるのに剥がされてしまうことも考えられます。壁も大切な資産の一部です。資産を守る・利用するためにも時間をかけてでも専門家を探すことが土壁リフォームの第一歩であると考えます。

しかしながら、土壁に詳しい方は近年減少傾向にあり、探すことに苦労されるかと思います。そのような場合にはインターネットを用いて探すことも一つの手段であると思いますので、検討されてみてはいかがでしょうか?

以下の記事で紹介している一つ目のサイトにおいてもリフォーム業者を探すことができます。興味がある方は以下の記事も合わせてご覧ください。

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