内装・設備のリフォームって?
さて、前回の記事にて建物の寿命と外回りのメンテナンスについてご紹介しましたが、内装・設備はメンテナンスを行う必要はないのでしょうか?
今回は内装のメンテナンスとリフォームについて「健康」の観点からご紹介したいと思います。
内装・設備のメンテナンス
内装・設備のメンテナンスは外装のメンテナンスとは異なり、日ごろの清掃などで美観・機能を概ね維持することができます。しかしながら、長い期間使用していると少なからず美観・機能ともに劣化していくことは避けることができません。
では具体的にどのような場所に劣化が生じると問題になるのでしょうか?
内装・設備の劣化
内装・設備の劣化として目に見えるものとしては、主に以下のものが挙げられます。
- 壁紙(クロス)の汚れ(ヤニ・ほこりなどの付着)
- 壁紙(クロス)の亀裂
- 浴室・洗面などの水まわりの劣化、陳腐化
これらの劣化については日常でよく目にする場所であり、「健康」には直接影響することもなく、劣化度合いもわかりやすいと思います。しかしこれ以外の「目に見えない部分」においても劣化が進行している場合もあります。
それはどんなところか、以下に記します。
- せっこうボードなどの内装下地材へのカビの発生
- 給(排)水管内部の汚れ
これらの箇所において発生する劣化は「美観」ではなく、人の「健康」面で悪影響を与える可能性があるため特に注意が必要であると言えます。
内装下地材へのカビの発生
内装下地材として一般に使用されているのはせっこうボードや合板(ベニヤ)です。これらの材料は水を吸水することでカビが発生しやすくなります。特に発生しやすい場所としてはサッシ(窓)周辺や湿度が高い部屋(脱衣所など)、洗面などの水回り※1です。
※1脱衣所や洗面などの水回りにおいては、耐水性のあるせっこうボードが使用されていることもあります。
また、これら以外の場所においても壁内の断熱仕様によっては壁の内部で結露が発生し、カビが発生する可能性があります。
給水管内部の汚れ
近年では給水管に樹脂製の配管が使用されていますが、ひと昔前までは鉄の配管が用いられていました。鉄の中に水を通しているわけですから、長期間使用していると徐々に錆が発生してしまうことは避けられません。
また、樹脂製の配管であっても長期間使用することで水道水に含まれる成分により配管内部に汚れが蓄積していきます。
リフォーム
上記のような問題を解決するためには、リフォーム(取替)を行うことが最善であると言えますが、これらをすべて解消しようとすると非常に大規模な工事となってしまい多額の費用が発生するでしょう。
しかしながら問題となっている劣化の進行度合いによっては、代替手段で対応することも可能です。
例えばせっこうボードへ発生したカビはカビ取り工事で、給水管の汚れは浄水器などで対応すれば比較的安価で済むかもしれません。
まとめ
内装・設備の目に見えない部分では、いつの間にか大きな劣化が生じている可能性があります。それらを解決するにはまずは劣化の進行度合いの把握が必要です。
この記事の内容で少しでも気になった方は専門家と相談してみてはいかがでしょうか。
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