建物の外壁って何がいいの?

建物の外壁には様々な種類のものが用いられており、どんなものを使えばいいのかよくわからない。そんなことはありませんか?前回記事のまとめでもお話した通り、外壁は材料によって性能(機能)に大きな差があります。今回は、外壁の材料をご紹介するとともに、材料毎に性能も比較してみたいと思います。

外壁材の種類

住宅やマンションで使用される外壁材としては以下のものが挙げられます(五十音順)。

  • ALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)
  • 金属サイディング
  • 鉄筋コンクリート
  • 木質系サンドイッチパネル
  • 窯業系サイディング
  • ラスモルタル(モルタル塗り)

特殊な例を除いて、主なものとしてはこれぐらいだと思います。続いてはそれぞれの特徴についてもう少し詳しくお話したいと思います。

それぞれの特徴

ALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)

製造業者:

旭化成建材㈱(へーベル)、住友金属鉱山シポレックス㈱(シポレックス)、クリオン㈱(クリオン)

使用用途:

マンション、アパート、戸建て、工場、倉庫、事務所、商業施設など

使用可能な構造:

鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造

良い点(メリット):

防耐火性が非常に高く、これにより万が一の際の避難時間を確保できるとともに、火災による延焼被害を予防しやすいです。また、地震に対しても強く地震後も外壁としての機能を維持することも可能。耐久性については、表面に適切な仕上げ(塗装など)を施し、適切なメンテナンスを行える環境であれば長期間の使用にも向いています。加えて、外壁材の中では断熱性が高く、建物の仕様によっては断熱材の厚さを薄くすることもできるでしょう。デザインについては表面加工の種類が豊富で、他のパネル系建材よりも掘りの深い重厚感があるデザインが可能。また、ALCパネル自体が軽量であるため、建物の構造躯体(=骨格、骨組み)自体の必要強度を小さくすることができ、トータルコストを抑えることにもつながります。

悪い点(デメリット):

鉄筋コンクリートと比較し遮音(防音)性がいまいちなため、遮音性を確保したい場合は遮音材などを併用することが必要。ALCパネル単体の価格は窯業系サイディングと比べ高価です。また、ALCパネルの表面には仕上げ(塗装など)を行う必要があります。

金属サイディング

製造業者:

ニチハ㈱(センターサイディング)、旭トステム外装㈱(金属DANサイディング)、アイジー工業㈱(アイジーサイディング)など

使用用途:

マンション(低層)、アパート、戸建て、工場、倉庫

使用可能な構造:

鉄骨造、木造

良い点(メリット):

地震に対しても強く地震後も外壁としての性能を維持することも可能。また、金属サイディングは断熱材を金属板で挟んだものであるため、外壁材の中では断熱性が非常に高く、断熱材の厚さを薄くすることもできます。パネル表面に波型の凹凸模様をつけることができ、また、金属板ならではの平滑性や質感を活かした、他のパネル系建材にはない仕上がりとすることも可能です。金属サイディングは比較的安価で、かつ軽量であり、建物の構造躯体(骨格)自体の必要強度を小さくすることができ、ALCパネル以上にトータルコストを抑えることにもつながります。他の外壁材の上に金属サイディングを張るカバー工法も開発されており、リフォーム性も高い

悪い点(デメリット):

金属板であるため、表面の塗装に傷がつくと錆が生じてしまいます。また、凹み傷がつきやすく、補修も高額になりやすいです。気温の上下などにより金属特有の異音(「ぱきっ」といった音)が生じることも。表面の鉄板が薄く、かつ内部に断熱材を有しているため耐火性は若干劣ります。

鉄筋コンクリート

製造業者:

工事業者、工務店などによる現場施工

使用用途:

マンション、戸建て、事務所、商業施設など

使用可能な構造:

鉄筋コンクリート造

良い点(メリット):

防耐火性が非常に高いため、隣家からの延焼を防ぐと同時に万が一の際の避難時間を確保することができます。また、他の外壁材よりも壁そのものの強さも高く、地震に強いと言えます。加えて、手作業による現場施工のため、設計の自由度も高く建物自体のデザインの幅も大きいです。壁そのももの重量が大きいため遮音性も非常に高く、他の外壁材を圧倒しています。高い遮音性を求める建物の場合は迷わず鉄筋コンクリートを選ぶとよいでしょう。材料自体に防水性があり、仕上げなし(コンクリート打放し)でも使用可能です。

悪い点(デメリット):

断熱性が低いため、快適な住空間を確保するには断熱材の併用が必須です。また、壁そのものの重量が大きいため、構造躯体の強度が必要になり、かつ手作業の現場施工であるため高価になります。

木質系サイディング

製造業者:

高広木材㈱、㈱ナガイ、ニチハ㈱

使用用途:

戸建て、アパート

使用可能な構造:

木造

良い点(メリット):

木材の表面を活かした仕上がりとすることができ、他のパネル系建材にはない自然で良質なデザインとすることができます。また、断熱性が高く、建物の仕様によっては断熱材の厚さを薄くすることも可能です。

悪い点(デメリット):

サイディングの中では高価で、耐久性を維持するためのメンテナンス周期が短いため維持費用も割高になります。また、木材であるため他の外壁材よりも耐火性に劣ります。

窯業系サイディング

製造業者:

ニチハ㈱(モエンサイディング)、旭トステム㈱(AT-WALL)、神島化学工業㈱(神島防火サイディング)など

使用用途:

マンション(低層)、アパート、戸建て

使用可能な構造:

鉄骨造、木造

良い点(メリット):

一定以上の防耐火性を有しており、火災の際の避難時間確保が可能です。パネル表面のデザインが豊富で、デザインの選択肢が多い。外壁材の中では安価で、張り替えなども容易なためリフォーム性にも優れています。

悪い点(デメリット):

経年劣化による反りなどが生じやすく、シーリングの破断も多々みられます。また、戸建てでの使用ユーザーが多いためデザインが似た建物になりやすく個性が出しにくいです。加えて、パネル表面の掘りが浅いため、重厚感のないデザインになりがちです。鉄筋コンクリートと比較し遮音性がいまいちなため、遮音性を確保したい場合は遮音材などを併用することが必要となります。

ラスモルタル(モルタル塗り)

製造業者:

工事業者、工務店などによる現場施工

使用用途:

戸建て、アパート

使用可能な構造:

木造

良い点(メリット):

手作業による現場施工のため、表面の仕上がりに個性が出せます。また、他の外壁材と比較し安価で施工可能です。

悪い点(デメリット):

経年劣化や温度変化によりひびわれがおきやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。また、地震により剥落しやすいため注意が必要です。

まとめ

上記の内容を比較表にまとめました。

外壁材の種類美観・外観防火性耐震性耐火性断熱性遮音性耐久性重量価格維持費用
ALCパネル
金属サイディング
木質系サイディング×
鉄筋コンクリート××
窯業系サイディング×
ラスモルタル×

凡例:◎非常に高い(軽い、安い) 〇高い(軽い、安い) △低い(重い、高い) ×非常に低い(重い、高い)

管理人のおすすめの外壁材は、遮音性が欲しい場合は鉄筋コンクリート、トータルバランスではALCパネル、価格重視であれば金属サイディングがおすすめです。みなさんも上記を参考にしていただき、ご自身の要望に合った外壁材を探してみてはいかがでしょうか。

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