【戸建・マンション】低価格新築住宅は避けるべき!

【戸建・マンション】低価格新築住宅は避けるべき!

近年の住宅ローン金利の低下により、戸建、マンションともに購入しやすい状況となっているため、新築住宅の人気が高まってきています。

しかし、一口に新築住宅と言っても、その仕様によって高いものから安いものまで様々ですが、あからさまに安い物件・住宅についてはあまりオススメができません。むしろ避けるべきであると管理人は考えます。

そこで今回は、なぜ低価格住宅は避けるべきなのか、後悔しないための情報をお話したいと思います。

高価格住宅と低価格住宅の違い

例えば、高価格住宅と低価格住宅が同じ敷地面積で同じ床面積であった場合、具体的には何が変わってくるのでしょうか。細かい点を挙げればキリがありませんが、管理人としては以下の4点が重要度の高い違いであると考えています。

  • 建物のデザイン
  • 耐久性
  • 耐震性
  • 断熱性

建物のデザイン

建物のデザインはお金をかけるかかけないかで大きく変わってきます。主として外観的なデザインから、外壁の材料、仕上げ方法などに差が発生し、一般に、注文住宅が高価格でデザイン性も高く、建売住宅は低価格でデザイン性も低くなりがちになっています。

耐久性

建物に使用される材料一つをとっても、お金をかけるか否かによって、大きな差が生じます。

この世界には安くても質がいいものがたくさんありますが、建築の世界においては、安くて質がいいものは存在しないのです。高いものは高いなりの理由があり、安いものには安い理由があります。そして、耐久性においてはこの傾向が特に顕著で、使用する材料や仕上げ材によって雲泥の差があると言っても過言ではありません。

例えば、木に薄い塗装を施したもの(低価格)と、鉄筋コンクリートにタイルを貼ったもの(高価格)を比べた場合、木に薄い塗装を施したものはわずか数年で塗装がボロボロになり、木材の腐食が始まり、外壁に用いてた場合には内部への侵食も進んでしまうでしょう。対して、鉄筋コンクリートにタイルを貼ったものは、20年間ノーメンテナンスであっても内部まで侵食してしまうほどの劣化が生じるとは考えにくいです。

このように、材料にかける価格によって、メンテナンスを行わずにいられる年数には数倍の差が生じてしまうと言えます。

耐震性

一般に、木造は低価格、鉄筋コンクリートは高価格、鉄骨はその中間といった価格帯であると言われています。

これを耐震性に置き換えた時、耐震性も価格に準じて、木造が低く、鉄筋コンクリートが高くなります。また、建物の構造だけでなく、免震装置や制震装置を導入することでも耐震性を大幅に向上させることが可能です。

断熱性

建物の断熱性は、断熱材の有無・厚さ・密度などによって大きく異なります。

寒冷地においては対策が取られていることが多いですが、寒冷地以外では対策が十分であるとは決して言えません。ご自身で仕様などを決定できる注文住宅であれば問題ないですが、低価格な建売住宅では断熱材が入っていたとしても、どんな厚さで、どんな性能のものなのかをご自身で決められず、断熱材は目に見えない部分になるため、言葉は悪いですが、業者としては騙しやすい部分になります。

そのため、低価格の新築住宅の場合は、断熱性能が不十分であることが多くなっています。

低価格住宅の問題点

上記では高価格住宅と低価格住宅の違いについてお話いたしましたが、上記に記載したものが安価で済まされてしまった場合、後悔につながる大きな問題をはらんでいると考えられます。

例えば、建物のデザインについては、低価格住宅では周りと同じような、似通ったデザインとなり個性が0となってしまいます。ただ、建物のデザインだけであれば自己満足の世界ですので、実害は少ないと言えるでしょう。

しかしながら、他の耐久性・耐震性・断熱性については、その性能が低いと実害が生じてしまう可能性が高いので注意が必要です。

安物買いの銭失いに

上記した耐久性・耐震性・断熱性は購入時の価格により性能が大きく変わるお話をいたしましたが、購入後の運用面においても大きな差が生じてきます。

具体的には、耐久性が低いとメンテナンスを行う頻度が多くなり、また、建物の寿命面でも短くなってしまうと言えます。建物の寿命を何年もたせたいかによって、どの程度の材料を選べばいいのかを検討してみるとよいでしょう。

特に、30年以上建物をもたせたいと考えている方は要注意で、建築当初からしっかりと検討しておかないと30年はおろか、20年で既にボロボロな状態となってしまうことも少なくありません。

耐震性については、基本的に現代の建築は震度6以上の大地震においても倒壊しないことを性能の最低ラインに設定し建築されています。

しかし、あくまでも「倒壊しないこと」であるため、被災後に継続して居住できるか否かにについては法律で定めがない、つまり、建物の仕様によっては被災後は居住不可となりかねないということです。

また、同一の物件を建築するには、解体から再建築まで行う必要があるため、当初の建築費のみの場合と比較し、1.5倍から2倍程度の費用が必要となってしまうとも言われており、近年の地震においては、建物が継続居住不可となってしまったが為に、建築費+(解体費・再建築費)の二重ローンとなってしまっている方も多くいらっしゃると聞いています。

そして断熱性についてはというと、省エネ性能を求めるのであれば、断熱性が高いほど有利であると言えます。省エネ性能が高いということは、エアコンなどの冷暖房費の削減につながりますので、ランニングコストの削減に大いに役立つと言えるでしょう。具体的には、月々数千円の差が生じることもザラであると考えられます。

ただし、断熱性が高いということは建物の機密性も高く、湿度が室内に滞留しやすいとも言えます。通常では熱交換器などが設置された換気装置により換気がなされ、室内への熱の出入りを抑制しつつ、よりよい環境とするような設計がなされます。

言い換えると、これらの換気装置がない、もしくは熱交換器などが設置されていない場合には、室内の湿度が異常に高くなってしまったり、断熱性の効果がイマイチとなってしまったりなどの悪影響がでてしまうということです。

そのため、断熱性について検討する際には、換気設備についても合わせて検討する必要があると言えます。

低価格を求めるなら中古物件も視野に

上記したように、安易に低価格の新築住宅を選択してしまうと、大きな後悔につながってしまう可能性が高いです。そうならない為には、しっかりと検討を行い、ある程度の金額をかけることが1番簡単な解決法になります。しかし、皆が皆、納得の行くまでお金がかけられるわけではないと思います。そうした場合には中古住宅にも目を向けてみることを管理人はオススメします。

中古住宅は新築住宅よりも割安になりますので、建物の性能について十分に配慮された住宅であっても、低価格の新築住宅並みの価格で購入することができます。

その場合、中古住宅の築年数などにもよりますが、低価格の新築住宅よりも長寿命で、かつ、高性能な住宅を手にする事も夢ではありません。

また、建物の性能について配慮されている場合は、定期的なメンテナンス費用やリフォーム費用を浮かすこともできますので、総合的に考えると、低価格の新築住宅よりも安く居住可能ということにもなります。

ただし、中古住宅ですので、居住者がいたという事や、前所有者の趣向でデザインがなされている可能性があるなど、デメリットもありますので、そういった点をどう捉えるかになってくるかと思います。

ですが、管理人としては建物のデザイン等々よりも建物の性能の方がはるかに重要な要素であると思いますので、低価格の新築住宅と高性能な中古住宅であれば、高性能な中古住宅をオススメしたいと考えます。

なお、高性能な中古住宅としては、「安心R住宅」制度というものがあり、この制度に認定された住宅は一定以上の性能を有していると専門家により保証された住宅であることを示します。中古住宅をお探しの際は、この「安心R住宅」制度を目安にされてみてはいかがでしょうか。

「安心R住宅」制度については、以下の記事もご参照ください。

参考記事:中古物件を買うのなら?【安心R住宅】

まとめ

  • 低価格の新築住宅は後悔を生む
  • 新築時の費用が安くとも、居住後の費用が割高となる
  • 住居を低価格で探すのであれば高性能な中古住宅がオススメ

デザインなどについては、最初はイマイチだと思ってもいずれ迎える大規模リフォーム時にご自身の趣向を取り入れれば良いと思います。また、デザイン面については、気持ちの問題が大きい為、時が経つと慣れてきたり、逆に愛着が湧いてきたりもしますので、デザインありきの考え方はあまりオススメはできません

当ブログでは上記した耐久性・耐震性・断熱性について、もう少し詳しくお話をさせていただいている記事があります。

今回のお話で興味がわかれた方は、別の記事についてもご確認いただければと思います。