悪徳業者の見抜き方【安全意識の確認】

悪徳業者は工事の手抜きや品質不良など、非常に悪質な行為を平然と行ってきます。しかし、そのような行為を行う業者を契約前に見分けることはなかなか難しい作業となりますが、見分けるためのヒントを引き出すことは十分に可能なのです。

それは新築工事のみならず、リフォーム工事においても同様で、その方法はいくつかあるのですが、今回は安全に対する意識を問う方法についてご紹介いたします。

質問をしてみるとよい

安全第一、品質第二といった言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるかと思います。この言葉は建設工事においても正にその通りの言葉で、安全をないがしろにする業者は、第二である品質もないがしろにするのです。そのため、品質を確保するには安全に対して配慮がなされていることが大前提となります。

なお、安全作業を行なっているか否かがはっきりとわかるのは高い場所での作業状況を確認するのが最善であると考えられます。

建設工事で最も多く、また最も重い事故としては高い場所からの転落事故なのです。ですので、この事故への対策をどのようにしているかが安全意識を見分けるポイントとなります。

具体的には以下の質問を投げかけてみるとよいでしょう。

  • 足場と建物の間の落下防止措置は何か行うのか?
  • 使用する安全帯の種類は?

足場と建物の間の落下防止措置は何か行うのか?

足場と建物は通常30cm程度離れて組み立てられています。そのため、その隙間から人や物が落っこちてしまう事故が稀に発生しています。

というのも、建設工事で用いられる足場はあくまでも作業用の仮設ですので、至る所に隙間があり、人や物が簡単に落ちてしまうようなつくりになっているからなのです。

また、足場は高い場所での作業用に設置をするものですから、人が落下してしまうと怪我だけではすまない可能性もあり、また、物が落下してしまうと建物の仕上げを傷付けしまうことのほか、もし下に人がいた場合には重大な事故につながることもあります。

これらの事故を防止するためには足場に設備を追加する必要があり、以下の内容を施すべきであります。

  • 足場と建物の間にネットを設置し物が落ちても引っかかるようにする、もしくは足場の建物側に巾木と呼ばれる板状のものを設置し、足元の隙間をなくし、物が落ちないようにする。
  • 人の膝上から腰程度の位置に水平方向の桟(棒・パイプ)を設置し、人が落下する隙間をなくす。

なお、上記の質問に対し、足場の外側にシートを設置する旨の回答だけだった場合には要注意です。

ただし、この質問に対し、敷地の関係で安全に配慮された足場が設置できないなどの理由で安全帯の利用で安全設備の代用をする等の返答があった場合にはこの限りではなく、安全意識を持った業者である可能性があります。

使用する安全帯の種類は?

※この質問は2019年2月より始まるフルハーネス安全帯の着用義務化に対する質問になります。

上記でも言葉が出てきましたが、安全帯とは高所での作業を行う際に使用する命綱的なもののことを言い、腰のベルトだけで吊り上げるタイプ(腰ベルト)と、パラシュートなどのように全身にベルトをまわして吊り上げるタイプ(フルハーネス)の2種類があります。

それぞの違いとしては、万が一使用されたときね体への負担が大きく異なるのが特徴です。体へより大きな負担を掛けるのが腰ベルトタイプで、腰のベルトのみで吊り上げることとなるため、骨折や内臓の損傷、最悪の場合には死に至るケースも報告されています。

墜転落した際の安全を確保するための安全具で事故が発生してしまっては安全具の意味がなくなってしまうため、より安全な安全具の使用を励行し、少しでも事故を減らす目的で、腰ベルトタイプの安全帯の使用を原則として禁止し、フルハーネスタイプの安全帯の使用が義務付けられるようになりました(経過措置として、2022年1月1日までは腰ベルトタイプの安全帯も使用可能です)。

なお、高さが5m以内の場所に関しては胴ベルトタイプの使用が許されているため、作業する高さによっては必ずしもフルハーネスでなくともよいと言えます。ただし、足場で作業する工事では大抵の場合は5mを超える高さとなるため、必然的にフルハーネスタイプの使用が必要となってくるでしょう。

では、なぜこの安全帯に関する質問が悪徳業者をあぶり出すのに適しているのかというと、フルハーネスタイプは胴ベルトタイプと比べて高価で、かつ、使用に際しての教育が必要であることから、利益を最優先に考える悪徳業者には普及しづらいからなのです。2019年2月より、安全意識の高い業者からフルハーネスタイプへの移行が始まり、最後に残るのは安全意識が皆無な悪徳業者のみとなるということです。

まとめ

  • 悪徳業者は利益最優先であるため、安全への意識が低い
  • 悪徳業者の見極めは二つの質問で見極め可能

安全への意識は品質にも影響を与えるだけでなく、万が一事故が起きてしまった場合には、工期が大幅に伸びてしまうばかりでなく、いわくつきの物件となってしまう可能性もあるのです。

そのような事態を避けるためにも、業者の見極めにはしっかりと時間を割いて行うべきだと管理人は考えます。

なお、業者には、利益を最優先に考えることのほか、知識のない業者や悪徳業者が多いのが事実です。そういった業者に工事をお願いしても、時間とお金を無駄にし、後悔してもしきれないほどの事態にもなりかねません。

そういった業者に引っかからないためには、全てを業者任せにするのではなく、ご自身が一定の知識をつけて自衛することが必要です。新築やリフォームをお考えの方は少しずつ調査を進めていくことを、管理人は強くお勧めします。

こちらの記事で新築業者およびリフォーム業者の探し方をご紹介しています!あわせてご一読ください。

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